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[書評]憎まれ役 野中広務・野村克也
「憎まれ役」。
すごいタイトルです。
おまけに、著者が政界の憎まれ役・野中広務と野球界の憎まれ役・野村克也。
もうこれだけで読んでみたくなりませんか?

テーマに沿って、野中氏・野村氏、それぞれの意見を掲載していくといったもの(おそらく執筆ではなく、インタビュー内容を編集者がまとめていると思われる)。

憎まれ役の二人ですから、歯に衣着せぬ発言がガンガン出てくる。
球界の英雄・長嶋茂雄に対して、その人気に比べて実は成績は日本一というわけではなかったことをきっちり述べた上で、さらに監督として能力が低かったことをきっちりデータを見せながら述べてしまいます。
(長島さんの生涯成績は、通算打点:歴代7位、通算本塁打:歴代12位、通算安打:歴代7位
 野村さんはというと、本塁打と打点が歴代2位、総試合数:3017は歴代1位。監督としてはリーグ優勝5回、日本制覇3回)

一方の野中さんはというと、任期中に神戸と静岡の2つの空港建設を止めなかったことを述べて、「小泉さんは本当に改革派だったのか?」と疑問を投げかけます。さらに、「小泉氏と同じ時代に国会議員のバッヂをつけていることは、私が死しても恥ずかしい」とまで言っています。

二人の共通点は京都府の日本海側の出身だということもありますが、
●言いにくいことをズバズバ言う
●エリートではなく、底辺から這い上がってきた
●「負けない」ことを至上命題としていること
●華やかな場でスポットライトを浴びるのではなく、裏方に徹していること
などがあるのじゃないかと思います。

ただ、投手の癖を盗んで打率をあげたり、選手を誉めずに叱り続けることで反骨心を煽るといった野村さんが負けないためにやっていることについては、理解もできるし共感もできます。
でも、昨日まで攻撃していた政党とも手を繋いだり、敵対していた政党と手を結ぶためにはあまり賛成できない政策の成立にも手を貸すといった、選挙や政争に負けないためにはなんでもやるという野中さんには共感できないところを多く感じました。

ただ、負けないために、実を取るためには格好を付けてもしょうがないし、何が何でもという気持ちで挑まないと負けてしまう。「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」などの言葉には納得するところが多かった。

周りの人に好かれようだとか、仕事だって仲良くやっていこうという意識が強いあまりに、強い言葉やキツイ言葉が言いにくい自分としては、憎まれ役な部分を引き受ける覚悟を持っていろいろやっていかないと駄目なんだろうなとも、改めて思いました。難しいけど。

最後にこの本の中身をより知っていただくために、各章のタイトルを紹介しておきます。

序章 憎まれ役 世に憚る
第一章 グローバリズムに屈した野球と政治~危機論
第二章 小泉と長島 人気支配の落とし穴~リーダー論
第三章 「這い上がり」だから言う、格差社会批判~機会均等論
第四章 負けない野球、負けない政治~戦略論
第五章 V9巨人軍こそ、日本と自民党の理想だった
第六章 地位に恋々とせず、すべてを擲つ~人材論
終章 念ずれば花開く

それから、この本を読んでいて一番面白かった部分をちょっと引用
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その古田ですが、私の指導について、「ホンマ、きびしく叩き込まれました」とは言いますが、あまり感謝の言葉を口にしていません。
そういえば、私は古田から年賀状を一度ももらったことがありません。
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それから、それから、Fortune誌の「もっともすぐれた経営者」に選ばれたアップルのスティーブ・ジョブズも、実はかなり嫌な人だったりするらしい。

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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:日記

【2008/03/06 02:36】 | 書評 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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