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ファンタジーとしての探偵小説
最近、ロバート・B・パーカーの「初秋」を読み返した。

「初秋」を読み返すのは何度目だろう?
大学時代から数えて、もう10回ぐらいは読み返していると思う。

僕には何度も読み返している小説がもう1冊ある。
それはドン・ウィズロウの「ストリート・キッズ」

こちらも大学時代から読んでいてこちらは7~8回ぐらいは読んでいる。

どうして、この2冊が好きなんだろう?と今さらながら、考えてみた。

そうしたら、この2冊にはけっこう共通点があることに気付いた。
探偵小説であること
●どうしようもない両親に捨てられた男の子が成長する物語であること
●男の子の成長を促すのは全くの他人の探偵だということ
●探偵は自分の価値観や生き方を教えることで、男の子の自立を促すこと

要は、家族以外の誰かに出会うことで男の子が大人へと成長する、通過儀礼的な物語なのだ。

男のが立派な大人へと成長する物語は、昔話でも現代のお話でも定番中の定番。
桃太郎もそうだし、ドラゴンクエストなんかもそうだ。

でも、僕はなんで、こんなパターンの話が好きなんだろう?
読んでいて、何か心地いい話であるのです。
誰かに出会って成長していく・・・そんな話に憧れているのか?
でもまぁ、僕自身のこれまでを振り返っても、いろんな人に出会い、その人の価値観に触れることで成長しているところも大きいと思うので、やはり好きなのかな。


ちなみにこの2作の大きな違いは、主人公の視点。
「初秋」の主人公は探偵のスペンサー(成長を促す人)なのに対して、「ストリート・キッズ」の主人公は麻薬中毒の母親の元で育ったコソ泥のニール・ケアリー(成長する人)。

「初秋」は両親から愛情を得られないままに育ったポール・ジャコミンに、一人で生きていけるための力と考える力と夢をスペンサーが与えていく。
スペンサーは運動することや、ちゃんと食事をすること、何事かを達成する喜び(ここでは小屋を建てる)を教えていくことで、ポール・ジャコミンを自立させようとする。
ニール・ケアリーは探偵のジョー・グレアムから、ちゃんとした食事を摂ることや部屋の掃除をすることを叩き込まれ、さらに尾行の仕方、気付かれないように部屋の中を捜索する方法などを叩き込まれる中で、人間らしい暮らしを身につけていく。

そして、そんな生活の中でポール・ジャコミンはダンスという、ニール・ケアリーは英文学という、自分の存在意義のようなものを見つけ出す。

大人の視点から見ると、いろいろ言いたいこともあるだろうこの2作品だけど、ファンタジーとして捉えれば、すごくいい夢を見させてくれるお話だと思う。
そう、「初秋」と「ストリート・キッズ」は、僕にとってはファンタジーとしての探偵小説なんだと思う。



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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:日記

【2009/07/02 00:21】 | 書評 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
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