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歴史とか文化とか
与えられた課題とKPI数値をクリアできる某企業の年間コミュニケーション戦略から実施策までを見積もり付きの英文企画書にまとめて1週間!!で提出しなさいという強烈な案件に関わっていたため異常に忙しい日々を過ごしていました。
40前だというのに、朝から終電まで、時には朝から朝まで、そして土日も終電までというハードなお仕事でしたが、一緒に取り組んだメンバーに恵まれたので非常に楽しく取り組むことができ、さらに非常に勉強になった濃い濃い1週間でした。

そんな中、気分転換的に読んでいた歴史を軸に世界観を語ってくれる2冊をご紹介。

1冊は以前にも紹介した松岡正剛さんが帝塚山学院大学時代に行った講義を本にした「17歳のための 世界と日本の見方」。これは毎朝夕の通勤電車の中で読んでました。
もう1冊は、「新しい歴史教科書をつくる会」でも有名内井沢元彦さんの「点と点が線になる 日本史集中講座」。こちらは脱衣所に置かれていた本を読み出したため、風呂につかりながらのんびり読んでいました。

松岡正剛さんは以前に、「日本という方法」について書きましたが、今回読んだ「世界と日本の見方」は「17歳のための」とあるように、松岡正剛的な文化や歴史の見方を学ぶための入門編的な本。
文体も講義の採録だから、読みやすい語り口調。

講義の流れも

第一講 人間と文化の大事な関係
第二講 物語のしくみ・宗教のしくみ
第三講 キリスト教の神の謎
第四講 日本について考えてみよう
第五講 ヨーロッパと日本をつなげる


と、モノの見方や考え方の基本を述べた後に、物語や宗教の仕組みや関係を述べた後に、客観的に考えやすいキリスト教の例で考えてみる。この考え方を日本に当てはめてみる。最後に、ヨーロッパと日本の例をつなげてみる。
こんな流れで、スーっと読める本になっている。

ただし、書かれている内容は世界や日本の文化に関する多岐に渡りつつ、深い内容。
読んでいると、勉強になるなぁと思い、こういうのが「教養」が身に付く本なんだろうなと、そんな本です。


一方の井沢元彦さん。
今回、僕はこの本をたまたま読み出したのですが(あの「新しい歴史教科書をつくる会」の井沢元彦さんの本だとは気付かずに著者名を見ることなく読んでいた)、井沢さんの本だと知っていたら自分から読まなかったんじゃないかなと思います。
でも、井沢さんの本だと知らずに読めてよかった、読んでて面白く且つ勉強になる本でした。

こちらの章立ても紹介すると

序章 なぜ教科書ではれきしがわからないのか
1章 <古代>憲法十七条と日本人
 テーマ1 「帰化人」が「渡来人」になったわけ
 テーマ2 憲法十七条の真実
2章 <中世>朝幕並存の謎を解く
 テーマ1 武士はなぜ誕生したのか
 テーマ2 鎌倉仏教は、いかにして広まったか
3章 <近世>信長・秀吉・家康は日本をどう変えたのか
 テーマ1 「楽市・楽座」と「刀狩」の本当の意味
 テーマ2 秀吉の朝鮮出兵、その本当の意味
 テーマ3 家康の政権固めと「徳川の平和」
 テーマ4 「生類憐みの令」が出された本当の理由
4章 <近代>世界の中に取り込まれた日本
 テーマ1 黒船来航が持つ本当の意味
 テーマ2 尊王攘夷論はなぜ変質したのか
 テーマ3 なぜペリーは居丈高に開国を求めたのか
 テーマ4 「五箇条の御誓文」と日本の政治システム
5章 <現代>なぜ真実が見えなくなるのか
 テーマ1 朝鮮戦争をしかけた国はどこか
 テーマ2 ソ連の参戦をめぐる不思議な解釈
終章 歴史から何を学ぶか



僕は小学4年の頃からお城やお寺や神社を見て回ったり、「○○寺の秘宝展」なんかもよく見に行くほどの歴史好きで、歴史の年号や言葉を覚えるだけでなく、ストーリー的に歴史を楽しんでいたつもりでした。
でも、そんな僕でも気付いてさえいなかった疑問をさらさら提示してくれるそんな本でした。

例えば、「武士はなぜ誕生した」かというと、
○元々、日本の土地はすべて朝廷の物で、作物には税金がかけられた
○開墾地を増やすため作られた「三世一身の法」が貴族によって「墾田永年私財法」へと変えられ、「不輸の権」「不入の権」を持つ「荘園」へと変わっていく中で貴族や豪族が私財を増やしていった
○日本では軍事や警察など、罪や罰や死を扱うことに穢れを感じていたため、朝廷や貴族は強い軍事力や警察力を持てなかった
○だから、中央も地方も治安が悪かった
○この治安の悪さから守ろうとした豪族や治安を守るために朝廷などが雇い入れたのが武士
ということらしい。

こんな感じでいろんな歴史事象の成り立ちやその訳を解き明かしてくれるのは、非常に興味深く面白かった。

ただ、後半になるに従って、井沢元彦さんの著作であることに気付いて第二次大戦前後話を読むと、読んでいる自分の中に偏見があるのか、書いている井沢さんの筆致に何か力が入り過ぎているのか、やはり引っかかりを感じてしまう。
力が入り過ぎて、読者を説得しよう、論破しようとしているように感じてしまうのです。
書かれていることには説得力があるしなるほどと思えるのですが、筆致に力が入れば入るほど、引いてしまう自分がいる。

昨日のプレゼンでは何とか伝えようと、声を張り上げて力強く話したつもりだったけど、あぁいうのも逆効果になることもあるよなと思った次第です。


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【2008/12/21 02:14】 | 書評 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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