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クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング
話題になっている「ツイッター 140文字が世界を変える」を書かれた、コグレ マサトさんと、いしたに まさきさんの以前の共著。
「クチコミの技術」は既に読んでいたと思っていたけど、どうも読んでいなかったみたいだったので、「ツイッター 140文字が世界を変える」を読む前にこっちも読んでおいた方がいいだろうと読んでみた。


まず、簡単な著者紹介から。
コグレマサトさんは、「[N]ネタフル」という人気ブログを書かれている方。
いしたにまさきさんは、「[mi]みたいもん」という人気ブログを書かれている方。

お二人とも、いわゆるアルファブロガーと呼ばれる方で、自分のブログを書くことで、「どんなエントリーがアクセスを集めるのか」とか、「どんなエントリが他のブログへのエントリーへと拡散するか」を身をもって体験されているから、何かと説得力がある。


「クチコミの技術」を読んで、あぁ、ここはメモっておかなきゃと思ったのはこんなところ。

まずは、どんな商品・サービスがブログなどのクチコミに向いているか

ブログに向いた商品とは
・体験しないとわかりにくい商品
・説明してもらわないと使い方がわかりにくい商品
・スペック表だけではよさがわからない商品
・趣味嗜好のこだわりが強い商品



そして、よいクチコミを産むためにはどうすればよいのか?

クチコミのための7ヵ条
1.担当者が自分の言葉で語る
2.頻繁に更新する
3.コメントやトラックバックを受け付ける
4.ブログを通じて会話する
5.質の高い製品やサービスを提供する
6.ストーリーを提供する
7.ネタを提供する



逆に、クチコミを期待してやってはいけないことはどんなことなのか?

やってはいけない5ヵ条
1.嘘をつく
2.謝らない
3.対応のスピードが遅い
4.記事広告であることを隠す
5.ブロガーを対等に扱わない



これを読んでいて、以前に読んだ「ウェブはバカと暇人のもの」で書かれていたことと、共通するところもあれば共通しないところもあるなと感じた。

最近思うんだけど、ブログもTwitterも、メールマガジンなんかも同じで、結局、この「クチコミ技術」で書かれているようなコトに気を付けないといけない。
そして、ユーザーとの関係性を作り出そうとすれば、スキルだけでなく気持ちの部分が大きく影響するんだとも思う。
ホスピタリティとかおもてなしとかの言葉で語られることが多いけど、昔の八百屋や魚屋のおじさんが店先でお客さんと話していた、あんなことがうまくできれば、ブログでもTwitterでもメールマガジンでもうまくいくんだろうと思う。

また、ダラダラと書いてしまいましたが、いちばん大事なことは
ユーザーやお客さんとコミュニケートしたいという気持ちを真剣に持つこと
これに尽きると思う。
そのためのスキルは「クチコミの技術」なんかを読んで学べばいいし。
でも、この気持ちがなければ、どんなにスキルを身に付けても意味がないと思う。

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【2009/11/01 12:10】 | 読書メモ | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
目に見えない資本主義 Invisible Capitalism 貨幣を超えた新たな経済の誕生 田坂広志
読んでいて新しい考え方や世界観のようなものが入ってくるような本でした。

まず、著者は現在のグローバル経済で起こっている経済危機に対して、「危機に対しての対処=対処療法による病状の沈静化」ではなく、「これからの資本主義に何が起こるのか=病気の治癒・体質改善」を考えなきゃと指摘する。
確かにその通り。

そして、憶えておこうと思った言葉、
「病とは、福音なり。」
病気は単なる不幸な出来事ではなく、体の中の異常を知らせるサインであり、このサインから自身の生活を考えて生活と体質を改善していくための「善き機会」なのだと。

そして、現在の経済危機が示しているサインは何なのか?どのように体質改善していけばよいのか?

ここで、著者である田坂さんは「弁証法」を持ち出す。

哲学や西洋史を学ぶ中で「弁証法」という言葉はよく耳にはした。
でも、恥ずかしながら、「弁証法」の正確な意味はわからない。
これを書きながら、ネットで「弁証法」について調べてみたけど、ちょっとググれば理解できるようなもんでもないように思う。
なので、「目に見えない資本主義」で書かれていたことに沿っていくと、、、


弁証法には5つの法則があるらしい(僕の拙い理解で要約)
●第一の法則:螺旋的発展の法則
世界は一直線に発展するのではなく、螺旋階段を上がるように、古く懐かしいけどどこかが新しく発展している場に出会いながら進化発展していく。
これはトレンドやカルチャーを考えると、確かに実感する。歴史は繰り返すというのもこれなんだろう。

●第二の法則:対立物の相互浸透の法則
「対立し、競い合うもの同士は、互いに似てくる」という法則。
これも実感しやすい。本に書かれているネットとリアルの融合、資本主義と社会主義の融合など、敵対していたはずのものが近寄っていき、似てくるのは本当によくある。

●第三の法則:否定の否定による発展の法則
「振り子は、極点で、必ず逆方向に振り戻す」という法則。
これは何らかの考え方が趨勢になり、そのエッジを高めて浸透していくと、新しかったはずの考え方が陳腐なものになってしまい、まったく逆にあるものの価値が高まっていくことによるんだと思う。
駅前立地のスーパーが趨勢を極めれば郊外大型店へ移行するし、便利さや速さという価値が強く求められると癒しが求められるといったような。

ほかの2つは
●第四の法則:量から質への転化による発展の法則
●第五の法則:矛盾の止揚による発展の法則
というものがあるらしいのだけど、今回読んだ本では詳しく触れられていなかったので、同じく田坂さんの著書を読んでみようかと思う。


で、本題の「見えない資本主義と」とは?である。
田坂さん曰く、資本主義の土台にある経済原理に5つのパラダイム展開が起こるとのこと。
1.「操作主義経済」から、「複雑系経済」へ
2.「知識経済」から、「共感経済」へ
3.「貨幣経済」から、「自発経済」へ
4.「享受方経済」から、「参加型経済」へ
5.「無限成長経済」から、「地球環境経済」へ



1.「操作主義経済」から、「複雑系経済」へ
情報革命、規制緩和、グローバリゼーションにより経済が複雑化、複雑系へとなり、経済を操作できなくなった。
複雑系とは、意図的に設計、構築、管理できない。
        突如崩壊する可能性がある。
        個々の要素の挙動から創発が起こる
  というようなものらしい。

そして、「個人や企業の倫理観や行動規範が大切にされる社会」が重視される。


2.「知識経済」から、「共感経済」へ
つまり、知財としての知識資本に加えて、知識・関係・評判・文化などのメタレベルの知識資本も踏まえた「共感資本」が企業の価値となるということのよう。
そして、「人々の共感によって、社会全体で知識や智恵が共有される社会」が重視される。

3.「貨幣経済」から、「自発経済」へ
まず、貨幣経済までに至るまでに、
贈与経済 ⇒ 交換経済 ⇒ 貨幣経済
という道のりが存在した。

そして、「螺旋的発展の法則」によって、ボランタリー経済(自発経済)の新しい姿が現れるのではないか。
対極にあった、マネタリー経済(貨幣経済)とボランタリー経済(自発経済)が融合し始めるのではないかということ。(インターネットの中では既にこの融合は始まっている。)
そして、「善意や好意による活動が溢れ、精神の満足が得られる社会」が重視される。

4.「享受方経済」から、「参加型経済」へ
インターネットの発展によって、消費者は享受するだけの存在から、商品・サービスの開発・設計・生産・販売・宣伝などに参加するようになっている。
経済における「直接民主主義」が実現し始めている。
売る側と買う側という明確な区分けがなくなってきているんだと思う。
そして、「誰もが社会のイノベーションや変革に参加できる社会」が重視される。

5.「無限成長経済」から、「地球環境経済」
これは高度経済成長期に子ども時代を過ごし、努力すれば必ず報われると受験勉強に励み、大学を卒業しようというその時にバブルが弾けた僕にはすごく実感できる。
経済成長には限界があるし、その限界の最も大きなキャップになっているのが「地球」というスケールなんだと思う。極端な経済発展に似は地球環境というリスクが発生する。
(宇宙時代になると、これもまた変わるのかも)
そして、「自然と共生し、持続的に存続していける社会」が重視される。



そして、こういった社会には、これまでの日本で大切にされていた文化、成熟した文化が大切な役割りを担うのでは?ということ。(個人的には終盤のこういったお話はしっくりこなかった)


と、最後に少し合わない部分もありましたが、すごくタメになる本だし、読んだことをしっかり吸収しなきゃと感じた本でした。

あー、あと、日本の労働観として、
「傍を楽にする=働く」
という言葉もすごく響きました。

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【2009/10/31 17:03】 | 読書メモ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
保育園の運動会を見ながら、教育って・・・を一瞬考えた
昨日、5歳の娘の保育園の運動会に行ってきた。
いろんな人に「どうして保育園の運動会を平日にやるの?」
「雨で延期になったの?」
「保育園って両親が働いている子どもが入るものだから、平日に運動会なんかしたら困るんじゃないの?」
などなど、至極まっとうな意見をいただきました。
僕もその通りだとは思うけど、今日、書きたいのはこれとは別の話。

うちの娘が通う保育園は歳児から小学校に上がる前の5〜6歳の子どもまでがいますが、昨日の運動会は3〜6歳まで(もうすぐ4歳になる3歳の子〜もう6歳になった子どもまで)の3学年での運動会でした。

運動会といえば、玉入れや綱引きもあるし、実際にあったんだけど、やっぱり子どもたちの駆けっこを見るのが面白い。
まだ、小さな子どもたちだから思い思いのフォームで走るし、ビックリするぐらい速い子がいるかと思えば、まだ走り方がよくわかっていないんだろうなと思うような遅い子もいる。
そして、3歳と4歳と5歳では、やはり駆けっこのレベル感が全然違う。

3歳児は駆けっこらしきものをしてるなという感じなのに、5歳にもなるとレースっぽい雰囲気が出てくる。
幼い頃の1歳差っていうのは、やっぱり大きいよな〜と感じるのです。

でも、でもね、4歳児のクラスといっても、4月生まれから3月生まれまで約1年の差がつくわけで、限りなく3歳児クラスに近い4歳児もいれば、限りなく5歳児クラスに近い4歳児もいる。
そう思うと、「学年」という考え方がどうかと思えてしまう。
幼い頃の1歳差は大きいよねと言いながら、最大1歳差が実際にあるわけだし。

もともと、「学年」という考え方は、効率的に集団教育を行うために考えられたものなんだろうけど、もう少しパーソナルな考え方に移行できないかなと思う。

それこそ、入学する時期を選べたり。自動的に学年が上がるのではなく、学習を終えてから学年が上がるようにしたり。

ある種、養鶏場的な教育のやり方もそろそろ変えてもいいんじゃないの?と思ったのでした。

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【2009/10/16 03:54】 | 戯れ言 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
情報を選ぶということ Twitterの場合
小学生の頃の教科書に「情報化社会がやってくる」と書かれていたような記憶がある。

高校生になっても、大学生になっても、いろんなところで「情報化社会」という言葉を聞いたし、いま、この現在は既に情報化社会らしい。

「情報化社会」という話が出る時に、セットで出てきたのが「情報を見極める力が必要」ということ。
ウソや正確じゃない情報、必要じゃない情報が溢れている中で、必要で正しい情報を見極めないといけないなんてことがよく言われていた。

そんなことをTwitterをやりながら、ふと思い出した。

Twitterは自分がFollowする(発言を読む)人を選択することでTimeline(発言の一覧)が生成される。
一人しかFollowしないと一人の発言だけがTimelineに掲載されるし、1000人をFollowすれば1000人の発言が時系列に掲載される。
誰の発言を掲載するのかが、すべてユーザーに託されている。

情報(人)を見極める力によって、面白いTimelineが作られることもあれば、退屈なTimeline、ウソばっかりのTimelineができあがったりもするわけ。
実際、有名人に成りすましたアカウントもあるし。

で、Twitterで人を選ぶ=情報を選ぶ訓練をするといいかもな、と思った次第。
長い割にはカンタンな意見。
こんな発言こそ、140文字以内にしてTwitterでつぶやけばいいんだ。

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【2009/10/12 17:29】 | 戯れ言 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ウェブはバカと暇人のもの 現場からのネット敗北宣言 中川淳一郎著
タイトルを読んだだけで、ある程度、内容は推察できてしまうが、ニュースサイトの編集者など、Webサイトを運用する側にいる著者から見たネットユーザーを語った一冊。
09年春に出版されてからはけっこういろんなところで話題になった。

僕の中では、ネットコンサルの梅田望夫さん(著者とは反対側の立場の人だ)が、09年6月に「日本のWebは『残念』」という発言をしたことも加わって、イケイケドンドンできた(でもないか)Webも風向きが少し変わるのかな?と感じたりもした。

で、この本の内容は、「ネットなんて万能でもないし、そんなにいいものでもないよ。ネットのヘビーユーザーなんて、金もない暇人ばっかりなんだから」的なもの。

第1章 ネットのヘビーユーザーは、やっぱり「暇人」
第2章 現場で学んだ「ネットユーザーとのつきあい方」
第3章 ネットで流行るのは結局「テレビネタ」
第4章 企業はネットに期待しすぎるな
第5章 ネットはあなたの人生をなにも変えない

目次を見ているだけでも、身も蓋もなさを感じるけど、ネットを商売に活かそうとしている人にとっては、ネットユーザー層を知るための一冊でもある。


例えば、ネットで叩かれやすい10項目

(1)上からものを言う、主張が見える
(2)頑張っている人をおちょくる、特定個人をバカにする
(3)既存マスコミが過熱報道していることに便乗する
(4)書き手の「顔」が見える
(5)反日的な発言をする
(6)誰かの手間をかけることをやる
(7)社会的コンセンサスなしに叩く
(8)強い調子の言葉を使う
(9)誰かが好きなものを批判・主張する
(10) 部外者が勝手に何かを言う

「書き手の「顔」が見える」ことは企業ブログの書き方などではオススメされていたりもするし、「誰かの手間をかけることをやる」というのもネットの中ではネタとして受け入れられていそうに思うけど、こういったことを書くことでクレームが発生することも多いみたい。
さらに、ネットのクレームはすごく気軽にできるし、ひとつのクレームに便乗しようとする人も多いため、けっこう大変なことになるらしい。


ネットでウケるネタ

(1)話題にしたい部分があるもの、突っ込みどころがあるもの
(2)身近であるもの(含む、B級感があるもの)
(3)非常に意見が鋭いもの
(4)テレビで一度紹介されているもの、テレビで人気があるもの、ヤフートピックスが選ぶもの
(5)モラルを問うもの
(6)芸能人関係のもの
(7)エロ
(8)美人
(9)時事性があるもの

たしかに、こんなネタは受けやすいんだろうけど、得意先のサイトには載せにくいネタばかり・・・。


企業がネットでうまくやるための5箇条

1.ネットとユーザーに対する性善説・幻想・過度な期待を捨てるべき
2.ネガティブな書き込みをスルーする耐性が必要
3.ネットではクリックされてナンボである。かたちだけ立派でも意味がない。そのために、企業にはB級なネタを発信する開き直りというか割り切りが必要
4.ネットでブランド構築はやりづらいことを理解する
5.ネットでブレイクできる商品はあくまでもモノが良いものである。小手先のネットプロモーションで何とかしようとするのではなく、本来の企業活動を頑張るべき

たしかに、これも正論。
ネットプロモーションを仕掛ける側としては「すごいことできますよ!」と言いたいところだけど、ネットは魔法じゃないから。
それでも、老若男女、すべての人にヒットするようなネットプロモーションはまだできていないけど、ネットユーザーがもっと増えて、利用の深度が深まるにつれて、ネット発信の商品やヒト(政治家・タレントなど)なんかは出てくると思う。

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【2009/10/12 16:54】 | 読書メモ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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